私の「座右の銘」その2 を紹介いたします。 第5代国鉄総裁 石田禮助の名言!
先日、一つ目を紹介しましたが、私の「座右の銘」二つ目を紹介させていただきます。
一つ目の座右の銘はこちら
若かりし頃はよく本を読んでいましたが、私の兄は私の何倍も本を読む人でした。
なので、兄の部屋に忍び込んで本を眺め、面白そうなものがあると勝手に持ち出して読んでいました。
そんな時に目に飛び込んできたタイトルが今回の座右の銘です。
第二の座右の銘
粗にして野だが卑ではない
数々の企業や省庁の内部を描いたことで有名な小説家、城山三郎が書いた本のタイトルです。初めて目にした時から気になっていて、本を読む前からこの言葉だけ強烈に心に響いた記憶があります。
「粗にして野だが卑ではない」
言動は粗野であっても卑しい言動は行わない、といったところでしょうか。
昔の人の言い回しはかっこいいですよね。
憧れます。
私は昔から人に気を使ったりとか丁寧に接したりすることはあまり得意ではないのですが、せめてこの言葉のように卑しいことをするのだけはやめようと思い、座右の銘としました。
この言葉は第5代国鉄(現JR)総裁、石田禮助(いしだれいすけ)が総裁就任後に国会に初登院した際、「生来、粗にして野だが卑ではないつもりだ。丁寧な言葉を使おうと思っても、生まれつきでできない。無理に使うとマンキー(山猿)が裃を着たような、おかしなことになる。無礼なことがあれば、よろしくお願いしたい」と発言したものです。
また、この演説の際に、当時経営状態が思わしくなかった国鉄について「国鉄が今日のような状態になったのは、諸君(国会議員)にも責任がある」と痛烈な批判もしました。
第5代国鉄総裁 石田禮助
その石田禮助というのはどんな人物だったんでしょうか?
簡単にまとめてみました。
1886年(明治19年)静岡県に産まれ、東京商業高等学校(現在の一橋大学)を卒業後、三井物産に入社。
とんとん拍子に出世し、1939年(昭和14年)代表取締役社長に就任するも2年後に退社。
1942年(昭和17年)産業設備営団の顧問に就任し、1943年(昭和18年)交易営団の総裁に就任するが1945年(昭和20年)第2次世界大戦後に公職追放を受ける。
1956年(昭和31年)に日本国有鉄道監査委員長に就き、1963年(昭和38年)に池田勇人首相からの依頼により第5代国鉄総裁に就任。
1969年(昭和44年)総裁を辞任。
1978年(昭和53年)死去
まとめすぎ感は否めませんが、華麗な経歴ですね。
前回の座右の銘はテレビからの言葉でしたが、今回は本からの言葉を紹介しました。
本は様々な学びがあります。
最近では全く読まなくなってしまいましたが、私は読書は大切だと思っています。
以前読んだ本の中に「本をたくさん読んだ人は、知識や知恵を身につけることで、自分が読んだ本を積み上げた上から広い視野で物事を見ることができる」というようなことが書いてありました。
その通りですよね。(決して上から高見の見物をしたり、見下すということではありません)
まだまだ私も感性を磨いて、心に響く言葉に出会いたいと思います。
皆さんもそんな言葉に出会ったら座右の銘として、是非心に刻んで下さい。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。