相模原市障害者施設殺傷事件のこと 【障害者は周りを不幸にする】は絶対に間違った考え方
2016年に起きた相模原障害者施設殺傷事件の初公判が始まりました。
2016年というと、ちょうど長男が自閉症と発達障害の診断が出て間もないころで、自分が住む神奈川県で起きたこともあり、大変なショックを受けた記憶があります。
戦後最悪の殺傷事件と言われるこの事件。
事件後に犯人は【障害者は周りを不幸にする】というあまりにも偏見に満ちた動機を語りました。
障害者は周りを不幸にする存在では決してありません。
むしろ、喜びや幸福を周りに与えてくれる存在だと確信しています。
事件のことや、手前味噌で申し訳ありませんが長男のことなどを思うまま書き綴ります。
生きている意味がない
「生きている意味がない」加害者の身勝手な発言の一つです。
これについてゆう(id:yujisyuji)さんが記事で言っていることが全く同感なので、文章をそのままお借りさせてください。
「生きている意味がない」と言える根拠は何か。「生きている意味」を答えられる人がいたとしよう。では、その人に問いたい。あなたが生きている意味を定義付けても良いという根拠は何か。生きる意味は他人が決めることでは断じてない。自分が決めることだ。生きていること自体、意味があるんだよ。きっと。私はそう信じる。
その通りです。
その人の生い立ちや人生、家族を何も知らないあかの他人が「あなたは生きている意味がない」などと決めつけることがあっては絶対にならない。
他人には見えなくとも本人や家族にしかわからない「生きている意味」は必ず存在するはずです。
それはいわゆる健常者や障害者という区別はありません。
誰にでも平等に存在します。
では、なぜそれを加害者は障害者だけを区別してしまったのか。
もちろん犯人と面識がありませんし、当然話をしたこともないので本当のところはわかりませんが、私は犯人はこのような考え方だったんではないかと思います。
それは自分には障害がないというだけで傲慢になってしまったからではないでしょうか。障害がないことだけで優越感を持ち、自分のほうが立場が上だと位置づけて勝手に生きている意味の定義づけをした。
だから事件後に自分と立場が同じ健常者の遺族の方には謝罪の言葉を口にしましたが、被害者の方々には一言の謝罪もなかったのではないかと思います。
つまり、立場が上の自分は他人の生きる意味を定義し、その人の人生を奪ってもいいのだと。
そう思っているからこそ犯行の動機になった次の言葉を発したりしたのではないでしょうか。
障害者は周りの人を不幸にする
犯人の勝手な思い込みです。
こんなことがあるわけがありません。
障害者と言っても体であったり精神であったり知的であったりしますし、障害の軽重の差もあります。
中には、介護や補助などが必要な家族がいて大変な方もいらっしゃると思います。
しかし家族は【大変】と思うことはあっても【不幸】と思っている方はいないのではないでしょうか?
だって、障害があるなしにかかわらず自分の家族が共に一生懸命生きているんですよ。
それを不幸だと思いますか?
ましてや、それを何も知らない他人が不幸だと決めつけていいんでしょうか?
世の中には絶対ということは存在しないといいますが、あえてその言葉を使いますが、絶対に不幸ではないし、それを他人が決めつけることではないと思います。
逆に障害者は周りの人に【幸福】や【喜び】、【癒し】を与えてくれる存在だと思っています。
優しい心
私には自閉症と発達障害、知能の遅れがある小学2年生の長男がいます。
その長男の最近あったエピソードを一つご紹介させてください。
とある日曜日、私は高校時代の友人たちと朝から夕食までともに過ごす日がありました。
妻と二人のこどもは夕食を家で食べたのですが、メインのおかずはウチでは滅多に食卓に上らない分厚いステーキでした。
3人でおいしいね!と言いながら食べていたら長男が言ったそうです。
「全部食べちゃダメだよ。パパにも美味しいお肉とっておこうよ」って。
普通だったら子供ですから、美味しければいっぱい食べたいはずじゃないですか。
それなのに、まだお腹に余裕があるのにとっておいてくれたってことに感動しましたし、そういう優しい心を持った子に育ってくれたことに本当に感謝しています。
人にどう思われてもいいですし、親バカだと思われてもかまいません。
こんな長男は私の誇りです。尊敬もしています。優しさや喜びもいっぱいもらっています。
そして凡人の私には理解できない天才的なエピソードもたくさんあります。
障害を最初に告げられた時は驚きましたが、その後調べていくと障害を持って生まれてくる子はおよそ0.5%。
ということは、私たち夫婦は200分の1の確率で「天才を育てることに選ばれた夫婦」なんだと思うようになりました。
凄い確率です。200組の夫婦がいて、1組しか選ばれないんですから。
「お前たちはこの子をきちんと育てることができるんだからしっかりとやりなさい」と言われているようで、ちょっと誇らしく思っていますよ。
こちらのパズルなんですが、長男が3歳6か月でまだ全くと言っていいほどしゃべれなかったときに遊んでしたアンパンマンの50音パズルです。
このあと、コツコツと続けて一人で全て完成させました。
一度完成させて覚えたら、その後はピースを持つと迷いなく【め】とかをピンポイントで1ピース目から置いていました。どういう覚え方をしていたのか未だになぞですが。
こういう凡人にはできないことができても、普通の人が普通にできる生活に必要なコミュニケーションや行動がうまくできないから、障害者には生きづらい世の中なんでしょうね。
ちなみに
一応、次男にもこの年代の時にこのパズルをやらせてみましたが、1ピースもできませんでした。
まぁ、それが普通なんですけどね。
さいごに
繰り返しになりますが、障害は自分も周りも不幸ではありません。
体であれ、精神であれ、知的であれ。
私はそう信じています。
そして、被害にあわれた方、遺族の方々には謹んでご冥福をお祈りいたします。
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