ながら運転に続き、あおり運転の罰則が免許取り消しや懲役に強化されます。でも、それだけでいいのか？？
ながら運転に続き、あおり運転も厳罰化が決まりましたね。
「あおり運転」道交法で規定へ 即免許取り消しは賛成？ 反対？(くるまのニュース) | 自動車情報サイト【新車・中古車】 - carview!
今までは免許停止処分にすることまでしかできませんでしたが、2020年の通常国会に提出を目指す道路交通法改正案では、免許取り消しや懲役まで視野に入れているそうです。
しかし、何をどこまでしたらあおり運転と認定されるのか。
その線引きにはまだまだ慎重な議論が必要になりそうですね。
さて、
皆さんの記憶にもまだ新しいと思いますが、2017年6月に起きた東名高速道路のあおり運転による夫婦死亡事故がありました。
直前のPAでトラブルになり、高速道路の本線まで追いかけてあおり運転の末、追い越し車線で停車させたため後続のトラックが追突して一家４人のうち、夫婦２人が亡くなるという悲惨な事故でしたね。
いや、事故というより事件と言った方が正解かもしれません。
そんなことがあったにもかかわらず、今年の8月には常磐道であおり運転の末、高速道路上で停車させ顔を殴る事件がありました。
出典： ライブドアニュース
全く同じことをしていますね。
そして9月には
📹【東名高速】クラクション連発しエアガン打ってくる悪質な煽り運転者(; ･`д･´)💢👊
盗難車で高速道路を走り、あおった挙句にエアガンをぶっ放すという前代未聞の事件がありました。
2件とも連日ニュースで報道されていたため、よくご存じだと思いますので詳しい説明は省きますが、
どちらも言語道断！！
1ミリも同情の余地はありません。
厳罰に処するべきでしょう。
が、
しかし、ニュースを見ているときに、ん？・・・と違和感を感じた方もいたのではないはないでしょうか。
その当時から、自分が感じた違和感を記事にしようかどうしようかと考えているうちに時間が過ぎてしまったので、このまま何事もなければこのように書くこともなかったんでしょうが、厳罰化のニュースが入ってきたのでちょっとそのときのモヤモヤを書いてみようと思ったわけです。
最初に断っておきますが、これは加害者を擁護するものではありません。先ほども書いた通り上の加害者たちには1ミリの同情の余地がないことに変わりがないことをご承知のうえお読みください。
そもそもなんで煽られたの？
常磐道事件は完全に加害者がおかしかっただけだと思います。
ニュースやユーチューブの動画を観ていても、真ん中車線を走行していて前の車を追い抜くために右車線に入って追い抜いて真ん中車線に戻っただけですから。
仮に自分の前に入られてブレーキを踏まざるを得なかったとしても、そのあとすぐに左車線に戻っているわけですから、そのまま追い抜いていけば問題ないはずです。
気になったのは東名エアガン事件のほうです。
当時、ニュースを見ていたらアナウンサーが「加害者は9分間にわたって煽り続けたうえにエアガンを発射しました。被害者の方は大変な恐怖を感じたことでしょう」と、話していました。
たしかに9分間も煽り続けるなんてのは普通じゃありません。
一歩間違えれば大事故につながりかねない、大変危険な行為です。
しかし、ここでものすごくひっかかったんですよね。
それは、
9分間も煽られ続けているのにずっと右車線を走行していたのかなってことなんです。
あおられ始めたときからエアガンで撃たれるまでの動画を見ていないので、断定はできませんが、もし真ん中や左の走行車線に戻っているとしたら、執拗に煽る理由ってありますか？
何百台、何千台と走っているあの状況でなぜ被害者の車だけ煽られることになったんでしょうか？
何か原因があると考えるのが普通だと思うわけです。
右車線を走行していて煽られてエアガンで撃たれているのを、同乗者が後部座席で動画を撮影していました。
ということは、後ろに自分より速い車が接近しているのは認識しているわけですよね？
それなのに、映像を見る限り左車線が混んでいて車線変更ができなかったということはなさそうなのに、かたくなに右車線を走行しています。
もし本当にずっと右車線を走行し続けていたのだとしたら、道路交通法違反の「通行帯違反」として取り締まりの対象となるはずです。
この部分がもう少しテレビなどで報道されてもいいと思うのですが、全くされないのはやはり高速道路を走行中にエアガンで撃つという特異性がある事件だからなのでしょうか。
わざと煽らせて動画投稿する輩がいる
私は物流関係の仕事をしています。
最近、物流業界で時折話題になるのが、わざとトラックを煽らせる輩が増えているということです。
トラックの前をわざと蛇行運転したり、急ブレーキをかけたりして運転手を挑発する行為です。
なぜそんなことをするのか？
そういった挑発行為をすることで、トラック運転手を怒らせて逆に煽らせ、それを動画におさめてユーチューブに投稿する。
すると、酷いトラックがいるもんだとみんながその動画を観るから動画の閲覧回数が増えて儲かる。
という構図ですね。
私はなにもこの東名高速の被害者がこの類だと言っているのではありませんし、思ってもいません。
しかし、９分間も煽られた挙句、動画まで撮影しているにもかかわらず追い越し車線を譲らず走行し続けていたということは、追い越し車線を走行し続けてはいけないという知識が仮になかったとしても、やはり取り締まりの対象にならなければならないでしょう。
あおり運転を厳罰によってなくそうというのは、反対する理由がありません。
大賛成です。
しかし、同時にあおり運転を誘発するような運転の取り締まりも強化すべきだと思っています。
繰り返しになりますが、一般道で混雑していて前がつまっているのにムダに煽られたり、常磐道の事件で煽られた方にはなんの落ち度もありません。
あおりテロの被害者です。
加害者のおキチなテロリストドライバーは厳罰に処すべきでしょう。
こんなことがあった
私は仕事の関係で一週間に数回、高速道路を利用しているが、とんでもないドライバーに遭遇したことがあります。
東名高速道路の東京インターから御殿場方面に向かって走っていると、追い越し車線に80ｋｍくらいで走行するコンパクトカーがいました。
名前をタートル号と名付けましょう。
タートル号は80ｋｍ走行ですから、すぐが後続車が詰まっていきます。
が、一向に気にせず、追いこし車線を走行すること亀のごとし。
私はこの車の5、6台後ろを走っていましたが、この日の交通量は多めで、走行車線も結構な台数の車が走っていました。
その走行車線の車が、普通に走っているだけで追い越し車線の車を追い抜いていきます。
なかなかお目にかかれない異様な光景です。
この状態のまま走行すること数十キロ。
横浜青葉インターのあたりから、前の車たちが左車線からゆっくりと、タートル号を追い抜ていきますが、タートル号は全く動じません。
この道路は私の物だと言わんばかりに。
そして、私の番が来ました。
左車線に入り、ゆっくりと追い抜きながらタートル号の運転席を見てみると、そこには目を疑う光景がありました。
なんと、
うら若き女性が運転しながら、車のサンバイザーの鏡を見ながら化粧をしていたんですよ！！
考えられますか？
追い越し車線で80ｋｍ走行しながら化粧するって、どんなアンポンタンだよ！！
普通の人は理性ってものがありますから、落ち着いて左からおとなしく抜いていくと思いますが、心の中ではほとんどの人が、
どけよ！バカヤロー！
と思っているはずです。
少なくとも私は思いますよ。
でも、こういうドライバーをあおったり、それ以上のことをしてしまえば悪くなるのは当然こっちです。
なので、追い抜きざまに「ちゃんと左側を走らなきゃいかんよ。それ以前に運転中に化粧してちゃいかんよ」と心の中で静かに諭しながら走り去ったのはいうまでもありません。
が、
こういうのってやっぱり取り締まりもしっかりやってほしいと思いませんか？
さいごに
あおり運転は誰もが知ってのとおり大変危険な行為なので、厳罰化は大賛成です。
しかし、合わせてあおり運転の原因となるような違反走行もしっかりと取り締まっていただきたいというのが本音です。
もう一度いいますが、運転マナーが悪いドライバーに対するあおり運転の正当化をしているわけではありません。
仮に運転マナーが悪い人に対してでもあおり運転等の危険行為をしてしまえば、悪いのはあおったほうになります。
どんなマナー違反のドライバーに対してもあおり運転などしないような心をもった運転を心がけましょう！
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